「こんなことがあり得るの！？」
第一声は、こうだった。
自分で思っていたよりも、
声がか細く、若干震えていて、
この感情はただモノじゃないと感じた。
厳しい現実が
目を、耳を、胸を、えぐるようだった。
いくらなんでも、
前代未聞のこの事態が
フツーの日に発生することは
私の中の辞書にはなかったし、
それに対する対処の仕方も載っていなかった。
これが自分がつくった現実なの！？
こんなオーダーした覚えがないのに！？
涙が溢れた。
冷静な自分と、パニックな自分が交差する。
耐え難い現実に目を逸らしたくなる。
けれども、
逃げたら、ダメだ。
そう理性が、魂が、かろうじて
私を引き戻した。
感情を整理するには、
書くのが一番だと経験上、思う。
咄嗟にグチャグチャになった顔で
ひどい字でメモを取りながら、
少しずつ、気持ちが落ち着いてくるのを感じた。
＊
＊
＊
書きながら、思い出す。
どのような出来事であれ、
事実なんてものはなく、
「視点」と「選択」があるだけだと。
自分がどの側面を見ているか、
今、どの選択をしていて、
これから、
どの側面を見るための「選択」をとるのか。
選ぶ自由が、私にはある。
やはり、ひどい字で、
相変わらず涙は止まらないけれど、
この出来事のいい面
を書き出していく。
この出来事に意味を与えるとしたら、
私はどんな意味にしたいのだろう？
選ぶ自由が、私にはある。
まず、最初に浮かんだのはコレだ。
「最悪な事態が発生したならば、
これ以上、最悪になることはない」
これはとてもいいことだ。
これ以上悪くなることはないなら、
これ以上、辛い気持ちにひたる意味はなくなる。
それから。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」
そうだ。
世界にはポジティブもネガティブもある。
そのレベルが色々、
そのステージが色々、
個々に合わせてあるだけで、
これまで経験した「最悪！な事態」は、
全部「最高！の人生」につながっていた。
これが最悪ならば、
最高の人生のはじまりなのだ。
今はそう思えなくても、
そう信じようと思うだけで、
希望が出てくる。ホッとする。
そう。
それでいい。
少し前よりも気分がマシになっているなら、
これは「本来の自分」に戻っている証拠だ。
その調子だ、と自分で自分を励ます。
ペンを握る指に力が入ってきた。
筆圧は濃い。
「これを乗り越えたら、強くなれる」
「この事態を乗り越えた人たちが世界にはいる」
「私だけじゃない」
「初めて体験できた。感謝！」
いい調子だ。
感謝が出てきた。
感情のレベルは、
不安から一気にボルテージアップしたのだ！
（不安は低波動で
本来の自分から逸れたことを教えてくれる感情で、
感謝は本来の自分である高波動だ）
＊
＊
＊
そうして、
私はこのサイテーだと思える状況に感謝し、
受け入れて、愛することにした。
厳しい状況に直面したら、
まず、することは
「直面」することをやめることだ。
現実は真実じゃない。
真実は、自分が愛という存在であること。
そして、真実のように見える現実は幻で、
自分がつくった創造物であること。
嫌なら、再創造すればいいだけだ。
人生はいつだって修正の連続。
現実を変えるのは、
目にみえるものが本当だということに
囚われているのをやめるところから始まる。
サイテーな状況が現れるのは、
サイテーにも感謝するチャンスなのだ。
感謝の周波数に乗り、
今ある豊かさに感謝していれば、
状況は必ず良くなる。
これは宇宙からの贈り物だ。
ただ自分がイイ気分になることだけを考え、
細かいことは宇宙に任せておく。
それでOK。
自分の力でなんとかしよう！
ではなく、
宇宙に委ねる。
私は本当の自分のPOWERを知っている。
自分の思考には、
現実を変える最強のPOWERがあることを信じている。
私は、引き寄せの法則を自分の望みのためにうまく使う。
すべては自分の幸せのために起きていると信じる。
私は自分の感じ方に注目し、
望みに合わせて思考を調整することができる。
創造をするのに一番重要なのは、
自分が「いい気分」でいることだけ。
大好きな音楽でも聴こう。
大好きな人に電話をかけよう。
自分を勇気づけ、励ましてくれる
ステキな人に会いに行こう。
自分を勇気づけてくれる言葉を見つけよう。
心が落ち着く場所へ出かけよう。
大好きな趣味の時間を長く取ろう。
物事のポジティブな面を考え、
宇宙のエネルギーと繋がろう。
大丈夫。
大丈夫。
そうしているうちに、ミラクルが起きる。
私は、乗り越えられる。
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