死の存在が教えてくれた、究極の愛。

一時的に数ヶ月、
ウチで預かっていたコーギーが、
「虹の橋を渡ったよー」と連絡が来た。

わんこの名前は、「こむぎ」。

小麦色だから「こむぎ」と命名され、
「むぎ」という愛称で
家族から親しまれていた。

愛くるしいクリクリおめめを輝かせ、
遊びたい!とウキウキした表情が
たまらなく可愛かった。

父は何を思ったか、
「コムゾウ」と呼んでいた。

メスなのに。

私ももちろん可愛がっていたが、
父はむぎを一番溺愛していて、
元々の家族が引っ越しを終えて、
「やっと引き取りにこれました!」
とお迎えに来た時、父は懇願した。

「いくらでも金は払うから、
このままここにおいてくれ、お願いだから」

私はその話を苦笑して聞いたけど、
その後、ちょっとだけ泣いた。

むぎが虹の橋を渡る一日前、
私はむぎとビデオ通話をした。

目も見えず、耳も聞こえず、
ご飯は4日も食べられていない、らしい。

むぎは、
むぎの表情は、優しく穏やかだった。

安らかだった。

あぁ、近いんだなって悟った。

肉体を離れることを受け入れていたと思う。

翌晩、連絡を受け、ホッとした。

むぎはもう、苦しまなくていい。
むぎはもう、痛くならない。

終わったのだ。

魂は永遠に死なない。

むぎの魂は生き続けている

なかなか厳しい地球での肉体の時間が終わり、
次元を変えて、
家族のサポートに入ったのだと受け入れた。

その晩、わたしは眠れなかった。

むぎとの思い出がよみがえり、
父やその家族を想った。

私たちは集合意識でつながっている。

きっと、彼らも眠れなかったのだと思う。

眠たい目をこすりながら、
腫れぼったい顔にファンデをぬり、
わたしは今日という日を生きている。

涙が出そうで、
でも出たら一気に放出しそうで、
わたしは何度も抑制した。

そして、なぜ涙が出そうなのか、
自分の感情を考えた。

悲しくはない。

むぎの魂が永遠に生き続けて、
また再会する日があることを
わたしは知っている。

この世界に、時はないから。

未来も過去も今ここにある。

寂しくはない。
今まで10年以上も離れていたし。

では、なぜ?

なぜ?涙が出そうなの?

私は言葉に出せないある感情を抱いていた。
昨日から、ずっと。

それは、

「感謝」だ。

言い換えるなら、「愛」

それも、「究極の愛」だ。

むぎはいっぱい私を愛してくれた。

眠るとき、足元で大の字で寝て、
足を伸ばせなかったこと。
今でも覚えてる。

脚が短く胴は長いのだ。

赤い洋服を着せたら、
ものすごく似合っていたこと。

一緒に金魚も見たね。本も読んだね。

むぎはどんな私も愛してくれた。

イライラしていても、悲しくても、
ものすごく辛くて、怖かった時も。

むぎは私の人生に確かに存在してるし、
そのおかげでたくさん愛をもらった。

私もいつもむぎを愛した。

この素晴らしい記憶は、
これからも永遠に残る

ありがとう、むぎ。

ありがとう、私に愛を教えてくれて。

ありがとう。

感謝していることに気づいた時、
涙はますます溢れそうになった。

その通りだ、と魂が教えてくれたのだ。

むぎは天国へ行った。

その天国は今ここにある。

すべてはここに存在している。

むぎ、むぎ、むぎ、ありがとう。

あなたに心からの愛と祝福を。




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