Short Story

【前世エピソード】「光と影のイタリア人」

 

これは一つの魂の記憶です。

 

許可をいただいて、
ご紹介させていただいております。

 

 

(2018.5.15アメブロ掲載・再UP)

 

 

魂が震える前世療法♡エピソード
【光と影のイタリア人女性】

「これは、
私の魂の記憶なのでしょうか・・・?」

 

わたしの目をちらちら見ながら、
Yさんは話し始めました。

 

 

「先日、テレビで
ルチアという女性を見たんです。

なぜかその名前に聞き覚えがあり、
強くドキドキしてしまい、

意味をインターネットで調べていたら

頭の中である女性のシーンが
次々と映し出されたんです。

 

妄想だと思うのですが・・・」

 

 

「想像でも妄想でも構いません。

あなたが見たもの・感じたものに
意味があります。

どうぞ、続けてください」

 

 

「赤髪のイタリア人女性・・・

30代で愛嬌がある顔です。

 

彼女はルチアと呼ばれています。

 

ルチアが着ている服は
いつもレトロな緑色のワンピースです。

ヨーロッパの街並みのようなところを
犬をつれて歩いています」

 

 

「Yさんは、
ヨーロッパのどこだと思いますか?

なんとなく、
浮かんだ言葉でも雰囲気でも」

 

 

 

「・・・マドリッド
という言葉が
頭に浮かびました。

 

市場でしょうか、
陽気な店のおじさんが話しかけてきて、
すれ違う人もルチアに声をかけています。

ルチアは
街中が知っている女性のようです。

 

明るく、
おちょこちょいで、

なんていうか・・・

サザエさんのような性格です。

 

あ、ルチアはイタリア語で
『光』
という意味でした。

 

本当に、その名の通り、
明るく、皆を照らす存在です」

 

 

 

ルチアは秘密を隠しています。

左手首内側に・・・痣?傷跡?
のようなものがあって、
腕時計でキッチリ隠しています。

 

多分、誰も知らない・・・

 

当初は明るいルチアに
私も陽気な人生を送っていると思いました。

 

でも・・・

帰宅するルチアのシーンでは、
違和感を感じるのです。

家にいるルチアの顔は、
どこか謎めいています。

 

 

ルチア自身、
周りから慕われる性格のようですが、
親しい友人や家族、恋人の
気配がありません。

 

不思議です・・・

どんな人間関係もわからないんです。

 

その秘密を知ろうとすると、
まるでテレビの電源が抜かれたように
見えているものが遮断されます。

なぜでしょうか?」

 

 

 

「わたしたちは多くの人生を
経験して学んでいる魂です。

 

おそらく、
ルチアに何かしら大きな
ショックやトラウマがあるのでしょう。

 

ゆっくりでいいので、
自宅にいるルチアの心を
のぞいてみてください。

 

大丈夫です。

どんなに恐怖や苦しい出来事でも、
それは終わった人生です。

辛かったらいつでも
今ここへ戻ってくることができます。

 

見ようとして、
見なければならないと
焦ることはありません」

 

 

わたしは充分な時間をおきました。

 

 

 

「ルチアは・・・
望まれなかった子でした。

それは、親子の血縁に関係があります。

結果的に、
国ではタブーな存在だったんです。

 

その関係で手首に痣があるのだと思います。

 

イタリアで生まれ、
イタリアを追放された身。

だから、スペインに住んでいました。

 

ルチアは生まれ変わったんです

 

二度と苦しまない人生を、
二度と存在価値を否定されない人生を
自分でつくりあげました

 

 

Yさんはそこで泣きました。

 

 

魂が震えあがっています。

涙は多大な浄化力があります。

 

 

 

しばらくして、
落ち着いたYさんに尋ねました。

 

 

「ルチアがその人生で学んだものはなんですか?」

 

 

自分を偽らずに生きること。

 

ルチアは本当の自分を隠して
生きる必要があったのだと思いますが、

それは二重人格・・・
二重生活を送るようなものです。

 

周囲には完璧でしたが、
精神的な負担は大きいものだったようです。

 

光であることを忘れず、
自分の望むことをして、
自分らしく生きること・・・

それをルチアが私に伝えています」

 

 

後半はずっと泣いていたYさん。

 

 

Yさんは、
これまで何度か前世療法を
受けられていました。

 

日常生活で気になって
惹かれて仕方がないことは、
前世と関係があるとわかり、

 

ルチアという名前を
調べたのをきっかけに、
まるで映画を観ているかのように
思い出したそうです。

 

 

 

 

前世療法では思考ではなく、
「感覚」に重点をおきます。

 

時にビジョンが見えなくなることもあります。

 

「こうでありたい」
「こうでなくてはならない」

といった
「心のブロック」
が邪魔をするのです。

 

無理に見る必要性はありません。

 

しかし、
あなたが望むなら、
心のブロックを外して見ることができます。

 

 

魂は、
フィーリングを記憶に残していきます。

 

Yさんのように、
日常で何かが引き金となり、
突然ビジョンが見えることもあります

 

 

 

ルチアは
「闇と光の人生」を歩みました。

 

結果的に、今のYさんの
「人間関係への恐れ」に関係していました

 

「親しくなると、怖くなるんです」

 

 

 

ルチアが全身全霊で生き抜いた
光の人生は、
Yさんにこう教えています。

 

「あなたは光の存在です」と。