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【映画感想】「プリズン・エスケープ脱出への10の鍵」潜在意識が集めた自由への道

これはたった30年前の話だ。

 

信じられないかもしれない。

もう一度、言っておこう。

 

アパルトヘイトが撤廃されてから、
まだ、約30年しか経っていない。

 

プリズン・エスケープ脱出への10の鍵

まず、この映画は無駄なシーンが一切ない。

ハラハラが絶妙に巧妙に張り巡らされており、
登場人物の考えや緊迫感が伝わってくる。

 

その緊張感と言ったら・・・

わたしは文字通りずっと手に汗を握り、
心臓はバクバク。

 

心の中で祈るばかり。

お願い、早く、無事に終わってー。

 

調べてみると、
実話を基に制作された映画であり、
主演のダニエル・ラドクリフ氏は、
本人に直接会って話を聞き、
演技に臨んだそうだ。

 

話したすべてを演技に取り入れていて、
ティム・ジェンキン氏は驚いたらしい。

ダニエル氏の迫真の演技に、
ハリー・ポッターファンも見事に
震撼させられたことだろうと思う。

 

この映画を観ながら、大昔に読んだ
E・フロム「自由からの逃走」や
V・フランクル「夜と霧」
アンネ・フランク「アンネの日記」
などが一緒に回想された。

 

イデオロギーは
ある特定の人々が集団を動かし、
理想の社会を築くために作り出される。

極端な思想が生み出す先は、極端な世界だ。

そして、それが戦争や飢餓、貧困、
不幸せ、殺人など、
希望が失われるようなことへつながっている。

 

しかし、残念ながら、
そうした思想が別にアパルトヘイトに限らず、
各国にも、日本にも、
つい最近の流行ですら、
未だあちこちで創り出されていて、

多くの人々がそれを見抜けず、
信じる方向に進んでしまっているということだ。

 

わたしたちの思考もエネルギーであり、
同じ方向にたくさん・強く集まった時、
大きな出来事として出現する。

多くの人が不安に意識を向ければ、
不安な出来事がさらに創り出されるという具合に。

 

自分が望んでいなくても、
信じれば創造されてしまうのだ。

思考は創造の強力なパワーだから。

 

わたしは地球全体が、
楽しく幸せな世界であるようにしたい。

そのために、できることを日々している。

 

仕事に限らず、
日常で出会う人々、あらゆる方面で、
生きている時間すべてを使って、

「自分自身が信じた通りになる」

「だから、選択する力を鍛えよう」

「思考も選択、感情も選択。
あなたは何を信じたいの?」

そういうふうに伝えている。

 

人生を通してメッセージを伝えることは、
ある意味、わたしにとって、
生まれてきた使命の一つだと言える。

 

潜在意識で夢実現する方法

潜在意識は集中したものに従う。

自分が関心を寄せ、
思考を集中させたものを、
潜在意識が「ホラ証拠だよ!」と
どんどん現実に集めてくれる。

 

映画の中で、
ティム・ジェンキンたちは何度も
脱獄のシミュレーションを行っていた。

 

その度に、
ハラハラする出来事が起こったりもするが、
何度も、何度も、ルートを確認する。

 

そして、ついに、
自由への扉を開いた時、
脱獄という希望が、リアルに、なった。

 

これは、
潜在意識から見ると典型的な流れである。

〜夢実現のプロセス〜

「こんなところにいられない」
(本当の望みの明確化)

「よし、脱獄しよう」(決断)

「あれもしたい、これもしたい」(希望)

「できることをやろう」(思考の集中)

「そうだ、鍵を作ろう」(実際の行動)

「きっと、できる」(信じる)

「息子に会いたい、あれもしたい」
(イメージ)

「自由への扉がどんどん開いていく!」
(喜びと自信)

「成功だ!俺たちは自由だ!」(歓喜)

 

一言で言うと、
「実現を信じ続けた」というプロセス。

これが現実創造の仕組みだ。

 

ポイントは、何があっても、
決して希望を捨てなかったこと。
あきらめなかったこと

 

潜在意識はアップデート型で、
最後に告げられた行き先に従う。

ここに行きたい!と思っても、
いや、やっぱりあっち!と言われたら、
タクシーの運転手のように、
最後に言われた目的地に従うのだ。

 

魂は自分で設定してきた道を通る

こうしたドキドキハラハラの
夢を叶える経験を人生に設定したのは、
彼らの魂が、
どこにいても自由を選べることを思い出させ、
そこでも情熱を忘れず、
生きる希望を持ち続け、
自分で道を切り開くこと
学びたかったからかもしれない。

 

脱獄に参加しないかと仲間を募った時、
一部の人たちは首を振った。

 

確かに、失敗する可能性はある。

成功する可能性もあるけれど、
失敗した時のことを考えると怖い。

勇気や直感、人生で叶えたいこと、
人生の優先順位、信念というものは、
いつだって選択に力を貸す。

 

わたしたちが人生で学ぶ、いや、
思い出す必要があるのは、
そういった内面のパワーについてだ。

 

脱獄しない道を選んだ人がいたから、
厳格な看守たちが制限をしたから、
真の自由への扉を
ティムたちは開くことができたとも言える。

 

看守たちに関しては、
E・フロムのこの言葉に
わたしが思った全てが詰まっているので引用する。

 

人びとが愛を軽く見ているわけではない。
それどころか誰もが愛に飢えている。

ところが、
愛について学ばなければならないことがあるのだと
考えている人はほとんどいない。

それはなぜだろう。

 

看守たちもまた、
受刑者を目の前に
自分の心の牢獄を見ているのだ。

 

愛は、すべてを解き放たせる。

愛は、すべてを癒す力だ。

闇があるから光があるように、
対照に見える出来事ですら、
すべてはつながっている

自分の幸福のために。

 

自由とは何か

ナチス政権下で
アンネ・フランクやV・フランクルが
自由や愛について語っていることを思い出す。

 

フランクルは、

あらゆるものを奪われた人間に
残されたたった一つのもの、
それは与えられた運命に対して
自分の態度を選ぶ自由
自分のあり方を決める自由である。

と夜と霧の中で述べている。

 

つまり、心の自由

自由意志のことだ。

 

最後まで生きる希望を持ち続けた人は、
強制収容所から助かる確率が
高かったと言われているし、
いかに「心の中のパワー」が強力であるかがわかる。

 

どんな状況においても、
「選ぶ」意思があることを思い出し、
そのパワーを発揮することができれば、
現実を変えることができるのだ。

 

また、アンネ・フランクも

希望があるところに人生もある。
希望が新しい勇気をもたらし、再び強い気持ちにしてくれる。

と語っている。

 

聖なる謎のショートストーリー

でも書いたように、
内なるパワーはどの時代においても、
重要で必要不可欠な生きる源だ。

 

幸せになることが人生の目的だと考え、
いつだってそれを思い出そう。

そして、

幸せであることが本来の自分の姿
であることだと考え、
いつだってそれを思い出そう。

 

 

忘れてしまっていることを、
自分の力で引き出そう。

 

すべては、つながる。

 

すべては、うまくいっているのだから。

 

 

 

YUMI KUTSUZAWA
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