映画感想「コーダ〜あいのうた〜」魂が震えすぎて、魂の観点から話してみよう。壮大なヴィジョンを持って生まれた目的とは?

MOVIE

わたしは自分なりに
登場人物それぞれの背景や気持ちを
理解してみているつもりだった。

そのシーンが来るまでは。

 

 

はじめに

良質な映画は開始1分でわかる。

映画を愛するわたしなりの判断基準がある。

この映画はまるでそんなことは
遥か遠くに忘れ去ったかのようにみていた。

 

魚がピチピチと漁船の上で跳ねているとき、
すでにスクリーンの中にいたのだった。

はじめに書いておく。

映画を観終わった後に
この記事を読むことをお勧めする。

 

この記事は、長い記事になるだろう。

わたしは分析・観察が大好きだし、
哲学的で魂論者で、言葉も大好き。

感じたように伝えたいと思っている。

 

自分の味わった気持ちを
そのまんまポンっと取り出して、
相手に伝えられたら、と切に願う時がある。

言葉はわたしが好きな表現方法の一つだ。

この素晴らしい名作を
いかに味わった感動を伝えられるか、
腕の試しどころといったところで
この記事を書いていこうと思う。

映画「コーダ〜あいのうた〜」◎
スピリチュアルな観点を含む感想

自分以外は全員ろうあ者の家族を持つ
ティーンエイジャー・ルビー。

ルビーは幼い頃から、家族の通訳だった。

何をするにしても。
どこへいくにしても。
誰と話すにしても。
働くにしても。

 

手話で会話をする家族が偏見の目に晒され、
うまく理解されず、伝えられず、
ルビーは辛い思いをしたりもする。

 

ここでまず、
魂の目的を思い出しておこう。

 

「魂の目的」
〜登場人物が験したかったこと〜

人はいかなるシチュエーションであっても、
魂が真に体験したかったことを体験している。

 

ただでさえ制限の多いこの地球で、
さらに身体的制限を
あえて設定しようと決意した者は、
周囲の人への「愛の教師」の役割を担っている。

そういった魂が望む体験は尊く、崇高だ。

 

「尊敬」に値すべき存在で、
彼らは愛の学びという
素晴らしいチャンスを与えてくれる天使だと
わたしは思っている。

 

けれども現実世界、
身体的制限を持っている人が
生きやすい世界とはあまり思えないのが
この3次元の地球である。

 

物事には2つの側面がある。

陰と陽。

 

苦しい状況から脱する方法は唯一、
「自分の解釈を変えること」だけ。

自分の中の陰と陽、
どちらを選んでいくのかー。

 

魂が当初決めた目的は、
生まれた時点で忘れてしまっている。

 

・自分とは何者であるのか?
・自分はどういう存在でありたいのか?

を理解しようとしたとき、
初めて思い出すことができるのだ。

 

歌いたい。

ルビーは真の望みを思い出した。

恥ずかしくて、逃げ出しても、
やっぱり歌いたかったし、
歌を学びたかった。

 

彼女は魂の望みに従った。

そして、家族の状況も変わっていった。

 

自分たちで事業を起こすと決断したのだった。

 

魂の望みを思い出すと、
次々と人生が転し始めるが・・・
〜ルビー視点〜

自分の望みを叶えていく時、
環境や周囲の反応が変わっていく。

それは「GOサイン」だ。

自分が変化している証拠。

 

自分が望む道を選んだのはいい。
ここからが本番だ。
君は、本当に、
それを叶えようとしているのか?

魂は3次元のマインドに試すかのように、
周囲の人や状況を通して、
本心信頼をたずねていく。

 

乗り切れるのは自分だけだ。

頼れるのも自分だけ。

何を隠そう、魂の目的である
「自己信頼」を思い出していくプロセスに
ルビーたちはそれぞれを設定したのだろう。

 

自己信頼のプロセスには不安も葛藤も付きまとう。

それまでの状況を一新するのには勇気もいるし、
変わっていく意志、エネルギーが要る。

 

朝3時に起きてルビーも漁に出て、
父親の代わりに魚を売り、
周囲で何が起きているか説明し、
頼られ、歌のレッスンに遅刻。

やりたくないわけでもないし、
サボりたいわけでもないのに。

 

むしろ、一番やりたいことなのに。

 

そんなことを理解しようともしない
学校の人たちにも嫌気がさし、
ストレスがグルグルとルビーを囲んでいく。

 

「時間を奪っている」と
約束を守らないルビーに対し、
歌の先生Mr.Vはいったんルビーを見放す。

 

ルビーは静かに、こういった。

 

「家族抜きで行動したことがないんです」

 

 

 

 

 

 

この一言に、
どれだけの深みと重みが
あることだろう・・・

わたしは予期せぬ嗚咽が漏れた。

 

 

魂の望みを思い出すと、
次々と人生が転し始めるが・・・
〜家族視点〜

ルビーの父親のことにも
魂の観点から分析してみよう。

 

彼はつい口から出まかせで
「自分たちは事業を起こす」宣言を
公然で放った。

 

「口から出まかせ」

ネガティブな意味で使われることが多いが、
本来、これは魂の声であり、
抗えないほどの強い意志を持つ、
人生をポジティブで前向きに進ませる意思決定だ

 

わたしもよく受講生との講座の時に、
自分の言葉ではない言葉が
スラスラと出てくる時はよくあるし、
魂とつながった人たちが
そういう言葉遣いをしている状況を
何度も目撃してきた。

 

魂の声は、強い。

道を大きく切り開く。

 

ルビーの兄は喧嘩して殴られた後、
きっとこう思ったことだろう・・・

「人生最悪の日だ!」

しかし、次の瞬間、
「人生最高の日♡」に変わった。

情熱的な恋愛対象が現れたのだ。

 

父親も、
お金の工面や人生の困難に疲れていた。

きっとこう思っただろう・・・

「なんとか乗り越えられるはずだ」

 

その後、事業は繁栄した。

激励してくれる仲間にも恵まれた(ようだった)。

 

 

 

 

お分かりだろうか。

 

人生最悪の日は
人生最高の日♡

になりうるのだ。

Short Story
人生最悪の日が「人生最高の日」

 

 

人生最悪の日は、
人生最高の日になる

ルビーたちのように、
その時はつらさで目の前しか見れないし、
そんなことすら考えられないかもしれない。

けれども、絶対に、

これだけは「絶対に」、

自分がそうなると信じるほど「絶対に」、

人生最高の日に変わる時が来る。

 

すべては自分のために起きている。

 

 

 

ところが突然訪れた。
わたしは何一つ理解していなかった。

わたしは魂目線で映画を見ていた。

ところが、
そのシーンが来た時、
初めて自分が
「理解したつもりでいた」ことを思い知った。

 

ルビーがコンサートで歌った時、
観客は涙する人もいた。

わたしもルビーがデュエットする瞬間、
ワクワクしていた。

素晴らしい歌声の持ち主だからだ。

 

けれども、それは聴くことができなかった。

突然訪れた、
無音の世界・・・。

 

 

 

 

これが、ろうあ者の世界だったのだ。

 

 

 

 

どれだけこの歌声を聴きたいことだろう。

この歌声を聴いたら、
どんなに感動し、褒め称え、
誇りに思うことだろう。

 

しかし、無音だった。

 

彼らの世界は、無音だった。

 

わたしは
耳が聞こえることが当たり前は
当たり前でないことを
この時ほど思い知ったことは人生に無かった。

 

だからだ。

だから、ろうあ者の手話は、
こんなにもダイレクトに感情が乗るんだ。

 

だって彼らは「伝えよう」と
「伝えたい」と本気で思っているから。

 

父親のユニークな話し方も、
ルビーの可能性を信じなかった母親の背景も、
「俺は兄貴なんだぞ!」
と自分に腹立っていた兄も
みんな。みんな。みんな。

愛を伝えていたんだ。

どうして、魂が震えないでいられるだろう。

 

 

父親はルビーの喉に手を当てて、
ルビーの歌を聴いた。

心の耳で聴こうとしたのだ。

 

ルビーは応えた。

 

そして、音楽大学の試験で、
手話を使って愛を伝えた。

愛の歌を愛で伝えた。

どうして
涙を流さずにいられるだろう?

 

わたしは・・・
とめどなく溢れる涙に、
ティッシュを何枚も使った。

 

 

人生は映画と同じ

観客という立場でわたしたちは映画を見る。

当事者の気持ちはそのまま分からなくても、
登場人物の状況や背景を知ることができ、
あらすじを把握し、エンドロールを迎える。

 

人生もこれと同じだ。

生きている最中には分からないことも多い。

 

肉体を離れた後、
誰もが「人生の振り返り」をする。

まるで映画を見るかのように、
客観的に、
人生の登場人物の気持ちや背景、
経緯などを理解していく。

 

その時、本来の目的を
ハッキリと思い出すのかもしれない。

 

魂は壮大なヴィジョンを持って生まれてくる。

計り知れないほどの無限の可能性と
形容詞がたいほど明瞭で崇高な目的を持って
この世界に誰もが生まれてきている。

 

とはいえ、
すべては理解できないし、
すべて理解しようとも思わなくていい。

なぜなら

「すべてがパーフェクト」だから。

 

 

 

 

続きは・・・
もう一度、本編でご覧ください!

心の耳と心の目で
ストーリーを読むことができるでしょう。

 

 

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