わたしは自分なりに
登場人物それぞれの背景や気持ちを
理解してみているつもりだった。
そのシーンが来るまでは。
目次
はじめに
良質な映画は開始1分でわかる。
映画を愛するわたしなりの判断基準がある。
この映画はまるでそんなことは
遥か遠くに忘れ去ったかのようにみていた。
魚がピチピチと漁船の上で跳ねているとき、
すでにスクリーンの中にいたのだった。
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はじめに書いておく。
映画を観終わった後に
この記事を読むことをお勧めする。
この記事は、長い記事になるだろう。
わたしは分析・観察が大好きだし、
哲学的で魂論者で、言葉も大好き。
感じたように伝えたいと思っている。
自分の味わった気持ちを
そのまんまポンっと取り出して、
相手に伝えられたら、と切に願う時がある。
言葉はわたしが好きな表現方法の一つだ。
この素晴らしい名作を
いかに味わった感動を伝えられるか、
腕の試しどころといったところで
この記事を書いていこうと思う。
![](https://chalarie.com/wp-content/uploads/2023/01/phonto-3-225x300.jpeg)
映画「コーダ〜あいのうた〜」◎
スピリチュアルな観点を含む感想
自分以外は全員ろうあ者の家族を持つ
ティーンエイジャー・ルビー。
ルビーは幼い頃から、家族の通訳だった。
何をするにしても。
どこへいくにしても。
誰と話すにしても。
働くにしても。
手話で会話をする家族が偏見の目に晒され、
うまく理解されず、伝えられず、
ルビーは辛い思いをしたりもする。
ここでまず、
魂の目的を思い出しておこう。
「魂の目的」
〜登場人物が体験したかったこと〜
人はいかなるシチュエーションであっても、
魂が真に体験したかったことを体験している。
![](https://chalarie.com/wp-content/uploads/2023/03/infant-3019122_640-300x187.jpeg)
ただでさえ制限の多いこの地球で、
さらに身体的制限を
あえて設定しようと決意した者は、
周囲の人への「愛の教師」の役割を担っている。
そういった魂が望む体験は尊く、崇高だ。
「尊敬」に値すべき存在で、
彼らは愛の学びという
素晴らしいチャンスを与えてくれる天使だと
わたしは思っている。
けれども現実世界、
身体的制限を持っている人が
生きやすい世界とはあまり思えないのが
この3次元の地球である。
物事には2つの側面がある。
陰と陽。
苦しい状況から脱する方法は唯一、
「自分の解釈を変えること」だけ。
自分の中の陰と陽、
どちらを選んでいくのかー。
魂が当初決めた目的は、
生まれた時点で忘れてしまっている。
・自分とは何者であるのか?
・自分はどういう存在でありたいのか?
を理解しようとしたとき、
初めて思い出すことができるのだ。
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歌いたい。
ルビーは真の望みを思い出した。
恥ずかしくて、逃げ出しても、
やっぱり歌いたかったし、
歌を学びたかった。
彼女は魂の望みに従った。
そして、家族の状況も変わっていった。
自分たちで事業を起こすと決断したのだった。
![](https://chalarie.com/wp-content/uploads/2023/03/IMG_5663-300x200.jpeg)
魂の望みを思い出すと、
次々と人生が好転し始めるが・・・
〜ルビー視点〜
自分の望みを叶えていく時、
環境や周囲の反応が変わっていく。
それは「GOサイン」だ。
自分が変化している証拠。
自分が望む道を選んだのはいい。
ここからが本番だ。
君は、本当に、
それを叶えようとしているのか?
魂は3次元のマインドに試すかのように、
周囲の人や状況を通して、
本心と信頼をたずねていく。
乗り切れるのは自分だけだ。
頼れるのも自分だけ。
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何を隠そう、魂の目的である
「自己信頼」を思い出していくプロセスに
ルビーたちはそれぞれを設定したのだろう。
自己信頼のプロセスには不安も葛藤も付きまとう。
それまでの状況を一新するのには勇気もいるし、
変わっていく意志、エネルギーが要る。
朝3時に起きてルビーも漁に出て、
父親の代わりに魚を売り、
周囲で何が起きているか説明し、
頼られ、歌のレッスンに遅刻。
やりたくないわけでもないし、
サボりたいわけでもないのに。
むしろ、一番やりたいことなのに。
そんなことを理解しようともしない
学校の人たちにも嫌気がさし、
ストレスがグルグルとルビーを囲んでいく。
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「時間を奪っている」と
約束を守らないルビーに対し、
歌の先生Mr.Vはいったんルビーを見放す。
ルビーは静かに、こういった。
「家族抜きで行動したことがないんです」
この一言に、
どれだけの深みと重みが
あることだろう・・・
わたしは予期せぬ嗚咽が漏れた。
![](https://chalarie.com/wp-content/uploads/2023/05/6-1-300x200.jpeg)
魂の望みを思い出すと、
次々と人生が好転し始めるが・・・
〜家族視点〜
ルビーの父親のことにも
魂の観点から分析してみよう。
彼はつい口から出まかせで
「自分たちは事業を起こす」宣言を
公然で放った。
「口から出まかせ」。
ネガティブな意味で使われることが多いが、
本来、これは魂の声であり、
抗えないほどの強い意志を持つ、
人生をポジティブで前向きに進ませる意思決定だ。
わたしもよく受講生との講座の時に、
自分の言葉ではない言葉が
スラスラと出てくる時はよくあるし、
魂とつながった人たちが
そういう言葉遣いをしている状況を
何度も目撃してきた。
魂の声は、強い。
道を大きく切り開く。
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ルビーの兄は喧嘩して殴られた後、
きっとこう思ったことだろう・・・
「人生最悪の日だ!」
しかし、次の瞬間、
「人生最高の日♡」に変わった。
情熱的な恋愛対象が現れたのだ。
父親も、
お金の工面や人生の困難に疲れていた。
きっとこう思っただろう・・・
「なんとか乗り越えられるはずだ」
その後、事業は繁栄した。
激励してくれる仲間にも恵まれた(ようだった)。
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お分かりだろうか。
人生最悪の日は
→人生最高の日♡
になりうるのだ。
*Short Story
人生最悪の日が「人生最高の日」
人生最悪の日は、
人生最高の日になる♡
ルビーたちのように、
その時はつらさで目の前しか見れないし、
そんなことすら考えられないかもしれない。
けれども、絶対に、
これだけは「絶対に」、
自分がそうなると信じるほど「絶対に」、
人生最高の日に変わる時が来る。
すべては自分のために起きている。
![](https://chalarie.com/wp-content/uploads/2023/09/phonto-2-214x300.jpg)
ところが突然訪れた。
わたしは何一つ理解していなかった。
わたしは魂目線で映画を見ていた。
ところが、
そのシーンが来た時、
初めて自分が
「理解したつもりでいた」ことを思い知った。
ルビーがコンサートで歌った時、
観客は涙する人もいた。
わたしもルビーがデュエットする瞬間、
ワクワクしていた。
素晴らしい歌声の持ち主だからだ。
けれども、それは聴くことができなかった。
突然訪れた、
無音の世界・・・。
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これが、ろうあ者の世界だったのだ。
どれだけこの歌声を聴きたいことだろう。
この歌声を聴いたら、
どんなに感動し、褒め称え、
誇りに思うことだろう。
しかし、無音だった。
彼らの世界は、無音だった。
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わたしは
耳が聞こえることが当たり前は
当たり前でないことを
この時ほど思い知ったことは人生に無かった。
だからだ。
だから、ろうあ者の手話は、
こんなにもダイレクトに感情が乗るんだ。
だって彼らは「伝えよう」と
「伝えたい」と本気で思っているから。
父親のユニークな話し方も、
ルビーの可能性を信じなかった母親の背景も、
「俺は兄貴なんだぞ!」
と自分に腹立っていた兄も
みんな。みんな。みんな。
愛を伝えていたんだ。
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どうして、魂が震えないでいられるだろう。
父親はルビーの喉に手を当てて、
ルビーの歌を聴いた。
心の耳で聴こうとしたのだ。
ルビーは応えた。
そして、音楽大学の試験で、
手話を使って愛を伝えた。
愛の歌を愛で伝えた。
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どうして
涙を流さずにいられるだろう?
わたしは・・・
とめどなく溢れる涙に、
ティッシュを何枚も使った。
人生は映画と同じ
観客という立場でわたしたちは映画を見る。
当事者の気持ちはそのまま分からなくても、
登場人物の状況や背景を知ることができ、
あらすじを把握し、エンドロールを迎える。
人生もこれと同じだ。
生きている最中には分からないことも多い。
肉体を離れた後、
誰もが「人生の振り返り」をする。
まるで映画を見るかのように、
客観的に、
人生の登場人物の気持ちや背景、
経緯などを理解していく。
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その時、本来の目的を
ハッキリと思い出すのかもしれない。
![](https://chalarie.com/wp-content/uploads/2023/06/girl-584388_640-300x200.jpg)
魂は壮大なヴィジョンを持って生まれてくる。
計り知れないほどの無限の可能性と
形容詞がたいほど明瞭で崇高な目的を持って
この世界に誰もが生まれてきている。
とはいえ、
すべては理解できないし、
すべて理解しようとも思わなくていい。
なぜなら
「すべてがパーフェクト」だから。
![](https://chalarie.com/wp-content/uploads/2021/10/phonto-8-300x300.jpeg)
続きは・・・
もう一度、本編でご覧ください!
心の耳と心の目で
ストーリーを読むことができるでしょう。
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