魂が震える前世療法

【前世エピソード】「山奥の老婆」〜素直になることの大切さ〜

これは一つの魂の前世です。

(登場人物は仮名)

 

 

魂が震える前世エピソード
「山奥の老婆」

ゾーイがわたしの元へ来たのは、
春先のまだ寒い日でした。

ショートカットが映える、
小顔で整った美形。

 

ゾーイは苦しみの中にいました。

 

「子を失ってしまった自分を
責めてしまうんです」

長いまつげが時間をかけて動いていました。

 

そうして始まった、ゾーイの前世療法。

ゾーイの前世は、深い山奥にいました。

 

 

 

人生で後悔していたこと

 

「私は人里離れて暮らしています」

 

「なにかそうなるきっかけがあったのですか?」

 

「人が嫌いだからです!」

 

ゾーイは突然、
憎しみが伝わってくる口調へ変わりました。

 

「・・・」

わたしは黙って聴きました。

 

「両親はいつもいがみ合っていました。

いつも自分たちの考えに
私を当てはめようとして、
考えを押し付けてきました。

それが嫌で、私はいつもイライラして。

 

両親以外の人たちとも調和がとれなくなりました。

 

人と関わることが嫌になり、
誰にも会わない山奥で暮らしているのです!」

 

語尾が怒りを含んでいました。

その怒りが両親ではなく、
自分に向けた怒りであることを、
彼女はわかっていたと思います。

 

 

ゾーイは続けました。

「私はもう六十代となりました。
長い年月を怒りと孤独で過ごしています。

 

山の夜はとても静かです。
星が見えるくらい。

夜空をひとり眺め、
私はひどい孤独を感じています。

 

両親は亡くなってしまいました。

仲直りするタイミングを逃してしまったのです!

 

ああ、どうして言い出せなかったのでしょう。

素直になって、顔を見せればよかったのに。

 

今更後悔しても遅いというのに。

 

 

私は文字通り孤独です。

誰にも会いませんし、
私に会いに来る人もいません」

 

 

 

ゾーイは、孤独のままその人生を終えました。



 

前世の自分から「今世の自分」へアドバイス

わたしは一つの提案をしました。

「今視た記憶と同じように、
現在のあなたも、
自責の念と孤独を感じていると言っていましたね。

当時の自分から今世の自分へ、
アドバイスをもらってみませんか?

 

「はい。そうしたいです」

 

ゾーイは泣きながら答えました。
体が小さく震えていました。

 

よほど堪えたのでしょう。

 

こんな人生はもうこれっきりにしたい
か細い声が聞こえました。

 

 

「前世の自分が、
素直になりなさいと言っています…。

今ある愛を知ることを強く求められています

 

短いアンサーでした。
課題を克服する答えでした。

 

ゾーイには十分なメッセージで、
その後、長い時間をかけて涙を流し、

長く自分を苦しめていた
自責の念から解放されていきました。

 

 

 

 

「わかっているけどやめられないこと」
から抜け出す方法

人には、
わかっていてもやめられないことがあります。

頭ではやめた方がいいことを理解していても、
なぜかそれを断つことができない。

自分でもどうしようもないくらい
抑えきれない感情が邪魔をして、
いつまで経っても過去の場所に囚われてしまう。

 

そんなこと、誰もがあるでしょう。

 

 

結局、「正しさ」を持てば持つほど、
自分や周りの人を苦しめることになり、
与えたものが返ってくるので、
自分も誰かの「正しさ」を
押し付けられてしまうことに。。。

 

そんなことばかり繰り返していたら、
いい加減、もう、嫌気がさすはずです。

 

「人生、こんなはずじゃなかった」

 

その時は真の意味で、
変われるチャンスです。

 

「この負のループから絶対に抜け出す!」

まずはそう、決心してください。

抜け出すこと以外の選択肢は、
いっさい除外してください。

 

 

あなたは思考も選ぶことができます。

 

過去、両親、環境、状況など、
外的環境のせいにするのではなく、
自分自身が全て選んでいたことに
気づきましょう。

 

心構えで大事なのは3つだけです。

人と比べず
意地を張らず
自分の気持ちに素直になること

 

この心構えが難しいと感じた時は、
周囲のすべてに感謝できるものを
見つけてください。

 

苦にならなくなるまで、
何度も繰り返し行いましょう。

 

 

「あなたはできる!」

 

 

 

悔いのない日を生きる大切さ

人はいつ死ぬかなんて、
大抵の場合、わからないものです。

自分もそうですが、

今、目の前で話している相手でさえ、
明日も話せる保証なんて
どこにもありません。

 

だからこそ、
明日肉体を離れることになっても、
悔いのない日を、
毎日生きるようにするのが
重要ではないでしょうか?

 

 

気づくほどに心の曇りは剥がれ、
晴れやかな青空のように
澄み切った気持ちになります。

 

 

前世療法では、
今まで聞こうとしなかった自分の声に
ハッと気付かされ、
大浄化されることが多いです。

 

これは心のデトックス。

今まで自分を苦しめていたものから
解放される瞬間です。

 

 

魂はベストタイミングで
解放をしていきます。

 

 

ゾーイが散々泣いた日の夜、
大粒の雨が降りました。

 

 

 

 

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