Short Story

【Short Story】感情は言語化できれば消化される

泣きたいくらいに
想いが溢れてきて
記憶が強烈になっていって

どんどん表現できる言葉が
見えなくなっていく。

 

それでも

どうにかしてでも

言語化したくて
必死に当てはまる言葉を探す。

 

見つからない。

この感情に当てはまる言葉なんて
どこにもないのかもしれない。

 

それでも

どうにかしてでも

自分を納得させたくて

 

そしたら
ひとしきり安心するじゃないかって思って

 

 

あぁ、

泣きたいくらいに

いま、わたしは、

感情を味わっているんだ。って。