占星術にもゴールはない
占星術を学んでいると、
「答え」などないのだと常々思わされます。
というのも、
これはどんな事柄にも言えることですがー
「答え」つまり「意味」というのは、
もともと自分が
「そう信じたいから」
あるいは
「そう意味づけすると納得できるから」
といった
「最終的な選択」に過ぎないからです。
自分が一体、
どんな解釈をしたくて、
その解釈をしているのか。
相手に一体、
どんな解釈をしてもらいたくて、
その解釈を伝えているのか。
そう考えると、
哲学者ニーチェがいったように、
事実などない。
解釈があるだけだ。
という
普遍の真理に気づくことができます。
もちろん、
宇宙の真理からいっても、
「すべてが愛」なだけで、
良いも悪いもありません^^
ただ、生きているココは
3次元の世界です。
「良い」「悪い」
「正しい」「間違い」
「好き」「嫌い」
個人にそうした趣向があることは
当然であり、
そのことに特別な意味もまたないのです。
星が伝えたいこと、
宇宙が伝えたいことすべては、
チャートだけで解釈するのは
難しいことです。
それは、
解釈しようとすることよりも、
「今、その機会を与えられ、
これからどうしていきたいか?」
と自分自身に問い、
行動に移していくことが
重要だからだと思うのです。
星のパワーをTAKEしているか
わたしたち人間が
満月の日に出産率が高くなったり、
太陽が出ている日中は
活動的になれるのは、
月や太陽の影響がある証です。
普段、気にしたことがない人も
いるかもしれないけれど・・・
わたしはよくこんな想像をします。
「地球に太陽があたらなかったら、
どんな生活になるのだろう?」
「もしも月ではなく、
土星が地球のそばにあったら、
どんな影響を与えるんだろう?」
そう考えると、
不思議とより太陽や月のパワーを
感じることができます。
自分が起きた出来事に対し、
「どう定義するか」によって、
出来事の解釈も変わってくるからこそ、
もっと柔軟に。
もっとクリエイティブに。
スティーブ・ジョブズが言ったように、
Stay Hungry
Stay foolish
であろうと努めたいと考えています。
星たちがGIVEしていること
わたしは占星術を伝える上で、
とても大事にしていることがあります。
それは、
「星はパワーの一つ」であること。
山羊座は努力家だから〜
獅子座はヒーローだから〜
といった短絡的な解釈は好みません。
アスペクトに関しても、
同じような意見を持っています。
個人の自由意志は、
常に尊重されるべきもの。
星をあまりよく知らない方へ
先入観を与えることは、
未来の姿を奪ってしまうことに
なりかねません。
(潜在意識の力はそれほど強いのです)
星を詠むことは本来
ネガティブな解釈も
ポジティブな解釈も必要なく、
ただ、
「あなたはどうしたいの?」
ということが全ての指標です。
星たちがわたしたちに伝えたいのは、
惑星や星座の性質を
当てはめようとすることではない
と思うのです。
ホロスコープは
人類の歴史が始まって以来、
一度も同じチャートは存在しない
と言われています。
この世界に生まれてくるタイミングも、
魂は自分自身で決めました。
誕生の瞬間、
唯一の瞬間、
祖先、両親、医療関係者、
そして、
星たちのパワーも授かって、
オギャーっと声をあげたのです。
わたしが行うアストロロジーは、
星座や惑星の性質を、
その人に当てはめるのではなく
(それは占い的考え)、
「そのパワーを使っているかどうか?」
「そのパワーを使っていきたいかどうか?」
現在と未来を確かめながら、
読み解いていきます。
与えられたものをどう活かすか。
与えられたものをどう受け取っているか。
それこそが、
星たちがわたしたちに伝えたいこと
なのだと思って解いております。
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「アストロロジーの見解」
【土星】淘汰され、よりふさわしくなった人生のルート*