Short Story

GOING MY WAYなお酒の話①

北と南の血のMIXだからなのか、
わたしはお酒に弱くはない。

べろべろに酔ったのは人生で1度しかなく、
基本的に日常レベルで酔ったことは
ほとんどない。

 

お酒が好き。というよりは、
お酒を飲んでいる自分が好き。

と言った方がしっくりくる。

 

というのも、
お酒とわたしの関係性は、
結構アウトローで
GOING MY WAY
だからだ。

 

 

ワタシinワンダーランドな20代

20代の頃のわたしはBARで一人、
強めのドリンクを飲みながら、
小説を書いたり、
哲学書を読んでいるような女だった。

頭の中はまさに、
ワタシ in ワンダーランド

 

漢詩の作者の気持ちを考えてみたり、
生きるとは何かー
哲学的な問いを自分で投げかけたり、
仮説を立てて、あの人はどうだろう?と
人間観察をして想像してみたり、
他にもいろいろ楽しいことが頭の中にあった。

 

なぜか、頭が活発に冴えてくるので、
奇想天外なアイディアを
思いついたりするのもこういう時間だった。

 

先に述べた通り、
わたしが好きなのはお酒ではなく、
お酒を飲んで自分の世界に浸っている自分だ。

自分の世界観に夢中になっているので、
他の人に話しかけられるのを嫌がった。

しんみりと飲むよりも、
ワンダーランドの中に夢中になって
ワクワク探検をすることが
お酒をたしなむ時間だったと記憶している。

 

同じタイプの人に出会ったことは
今のところ、まだ、ない。

 

好きなお酒は、甘口〜辛口、
ソフト〜ビター〜重め・渋めの
口当たりまで幅広くいける口で、

ワイン、ブランデー、ビールはもちろん、
ウィスキー、スコッチ、リキュール、
4大スピリッツも好きだ。

好きではないのは安いワインと
焼酎、よくわからないお酒、
添加物まみれのお酒全般
と言ったところだろうか。

 

 

ワインは断然、赤派。

フランスをこよなく愛するわたしにとって
やはり産地はフランスが一番LOVE!
と言いたいところだが、

スペインも、イタリアも美味しいので、
ワインは気分に合わせて
飲んでいきたいお酒だ。

 

フルーティーな口当たりも好きだが、
結構どっしりときて重厚感あふれる
ビターで存在感がもはや隠せない
渋めの方がタイプ。
(ちなみにコーヒーもそう)

 

赤ワインを飲んでいる時の
優雅に流れる時間が好きだ。

 

背の高いグラスの華奢な場所をそっと掴み、
半球体上にゆらゆらと揺れる
麗しいワイン色を見ながら、
芳香な酔いに酔いたくなる気持ちになる。

(なぜか赤ワインが注がれた写真はない。
写真を撮っていたのは
シャンパンと白ワインの写真だけ。

多分、夢中になっているからだろう・・・)

 

 

ビールは世界各地のものを制覇するのも夢の一つ。

黒ビールと白ビールが好き。

ベルギーで飲んだカシスビールも美味しかった。

ビールはやはり夏が一番よくあう。

 

ただ、ビールは好きなのだが、
自分の体にとってデメリットがいくつかある。

まず、体を冷やす。
それから、すぐにお腹がいっぱいになる。
ずっと飲んでいると、飽きる。

 

今では
冬の寒い時期には敬遠し、
夏の暑い時期には率先して飲む。

という季節感まる出しのお酒になった。

 

ウィスキー、ブランデー、スコッチ

この3つに関しては正直、
あまり大差がよくわかっていない。

好んで家に置いてあるのはアマレット、
I.W.HARPER、ナポレオン・LOUISシリーズ。

まだ幅を広げたばかりなので、
今後いろいろな種類のものを
試していきたいと思っている。

基本的にストレートで飲む。

 

アロマやコーヒー・紅茶などと同じで、
ストレートが一番その本質が伝わってくるし、
味わいがずっと楽しくなる。

 

わたしにとってお酒を飲むことは、
アロマを楽しむこと、
紅茶やハーブティーを楽しむことと変わらない。

匂いを嗅ぎ、
香りの素晴らしさに心底それを愛で、
口当たりで第一印象を確認しながら
芳醇な味わいをじっくりと
時間をかけて味わう。

 

基本はどんなお酒もちびちびと
時間をかけて味わうタイプだ。

 

匂いは、表現するのが一番難しい五感なので
匂いをうまく表現している文章に出会うと、
心がときめく。

そんな小説があったらぜひ紹介してほしい。

 

ショットはジンとテキーラが好き

ショットでカァ〜〜〜ッとなった後も、
テキーラサンライズを飲んだりしていた。

甘い食べものは好きではないのに
お酒に関しては甘いのが好きで、
昔は特に甘いカクテルをー
カシスオレンジばかりを注文していた。

 

BARでこよなく愛していたのは、
アマレットオレンジとソルティドック。

あぁ、これはわたしのソウルドリンクだろう。

 

色々なお酒を試しているので
彼女たちを嗜む回数は減ったが、
本当に、今も、大好き。

 

インド人から教わった、
ラム酒で風邪の特効薬

バカルディはかなり好きなお酒の一つだ。

 

ラム酒の面白いストーリーがある。

インド人の友人に教えてもらった話だ。

 

「風邪ひいた時はね、
ラム酒にblack Pepperと
Ginger, その他Spice入れて
グッと飲んで、寝る!
そしたら翌日ケロッとして治ってる」

 

いい話を聞いた。

 

なんでも自分で試したいわたしは、
風邪をひいた時に、やってみた。

 

バカルディに
Ginger, Black Pepper,
コリアンダー、カルダモンだったか、
家にあるスパイスを入れて、
味はさておき
特製・即効・風邪薬の一丁あがり

 

翌朝。

うん、確かに喉の痛みがマシになった!

 

そうして2日ほどで風邪を治したのだった。

 

ナイス、インド人の友人。

 

 

・・・で、
これが前置きなのかと思うほどに

つらつらとかなり長くなったのだが、
そんなお酒全般が割と好きなわたしが、

最近、
日本酒に目覚めた話

に切り替えていきたい
ここからが本番)。

 

お酒を飲む自分の方が好きなはずだけど、
お酒ももちろん大好きなんだ。

と思わずにはいられないこの長さに
なってしまったのだった。

それもご愛嬌。

 

続く。